院長の知恵袋

排卵障害の原因

  • 2023.11.4

 排卵障害の原因は色々とありますが、まずはホルモンバランスが正常かどうかです。一つは出産後に多く分泌されるはずのプロラクチンが、まだ出産していないのに高い数値を示す。高プロラクチン血症、次に男性ホルモンの分泌方で起きる多嚢胞製卵巣症候群が挙げられます。他には過度なストレスや極端なダイエットによる大幅な体重減少による月経不順
も原因となります。

排卵障害

  • 2023.10.19

 排卵障害とは、排卵に異常がおき、卵が育たないことを指し、月経回数が不定期になることをいいます。例としては、何ヶ月も月経がない無月経や月経が遅れがちになる稀発月経などです。
 排卵障害を起こしているかどうかは基礎体温から判断することができます。まずは月経周期が25~38月で基礎体温が低温期と高温期の二相性になっているかで判断できます。

不妊症の原因

  • 2023.9.29

 不妊症の原因は男女比に表すと、女性41%、男性24%、男女両方24%、原因不明11%となります。
 
 女性:排卵障害、卵管障害、頸管障害、免疫障害、子宮障害
 男性:造精機能障害、精路通過障害、性機能障害
 男女共通:加齢

不妊症

  • 2023.9.29

 妊娠を希望している男女が避妊をせずに一定期間、通常の性生活を続けても妊娠に至らない状態を、不妊症といわれる男性または女性の生殖器系の疾患としております。
 この一定期間とは、1年から3年と諸説ありますがWHOの定義では12カ月以上とされています。
 また不妊症には原発性不妊と続発性不妊があり、原発性不妊は一度も妊娠したことがない場合を指し、続発性不妊は妊娠したことはあるが、その後から妊娠しない場合を指し、この二つに分類します。

曹操と華陀

  • 2014.7.16

 曹操、三国志の英雄の一人で、中国後漢末期の武将でしたが、政治家でもあり、また詩人であったと言ういくつもの顔があり、魏・呉・蜀の三国の内の一つ魏を作った人物でした。

 魏は三国の内で最大勢力を誇る国で、その主たる曹操は当時の中国で最も権勢を振るっていた人物と言えます。しかし、曹操にも頭痛持ちであるという悩みの種があり、中国では神医とまで呼ばれる程であった華陀を典医として召抱えます。

 華陀は曹操の治療に当たりますが、いつまでも士大夫(当時の中国の知識人層)の位が与えられず、医者としてしか見られないことに不満を持っていました。
昔の中国は医者の地位は低く、明時代の名医李時珍の場合は医者の地位の低さを気にして医者であった父親が跡を継がすのを嫌がったくらいでした。
そのような待遇の不満から華陀は医書を取りに行くと言って故郷に帰り、その後は妻が病気だと偽って休暇延長を申し入れて、曹操の下へ戻ることはありませんでした。

 曹操はそれでも「妻が病気ならば休暇延長を認める。」という旨の使者を送り酌量の姿勢を見せましたが、嘘が判明すると、怒って華陀を投獄し、拷問の末に殺害してしまいました。
華陀は死の直前に、自身の医療書を牢番に与えようとしましたが、後の災いを恐れた牢番が断ると焼き捨てたそうです。

 曹操は幼いながらも抜きん出た才覚を現していた息子の曹沖を溺愛していました。ところが曹沖は13歳の若さで夭折してしまいます。
その事に曹操は、華陀が健在ならば治療できたであろう事と、自身の頭痛を治せる者がいなくなった事を後悔したといいます。

 ただし、曹操は「華陀は曹沖を治しても、俺の頭痛は治さなかっただろうな。」とこぼしていたそうです。

CT

  • 2014.7.15

 CTとはComputed Tomograghy(コンピューター断層撮影)の略で放射線を多方面から物体に照射し、放射線の吸収具合を測定して、コンピューター処理をしたうえでそれを画像・映像化する技術です。現在では画像処理技術の向上により2次元画像だけでなく3次元グラフィックスとして見ることもできます。脳梗塞、腫瘍の広がり、骨破壊の状態、椎間板ヘルニア等の診断に有用です。

 よく比較対象とされるMRIと比べ、普及率が高く検査時間が短いので緊急時にも適した検査法でもあります。

 ちなみにCTは広く知られているのはいち早く実用化されたX線CTですが、広義ではCTとはポジトロン断層法(PET)、単一光子放射断層撮影(SPECT)、核磁気共鳴画像法(MRI)等の類似する技術すべてを指します。

右脳・左脳論

  • 2014.7.14

 大脳は脳梁を境にして、左右に分かれます。そしてそれぞれが右脳・左脳と呼ばれており、左右で異なる機能が局在しています。例えば体の右側の感覚や運動は左脳が司っており、反対側の左側の感覚や運動は右脳が司るなどです。右脳に脳出血が起こると左半身が麻痺するのはこのためです。

 これの延長線上のように、右脳が音楽や絵画などの芸術的創造性を司り、左脳が言語や計算などの論理的思考を司るとされ、芸術家肌の人は右脳優位で、理論家の人は左脳優位といった説があります。更には、腕を組んだ時に上になる腕が左だと右脳が利き脳で、逆の場合は左脳が利き脳だというテストのようなものまであります。

 しかし、これらは科学的知見からはかけ離れたものであり、元ネタとされるスベリーの研究においては、研究対象とされたのは脳梁の切断手術を受けた患者の脳だけであって、スベリー自身もそのような患者以外の適用を否定しています。

淳于意

  • 2014.7.13

 淳于意は前漢初期の時代の人物で、斉の国で太倉長という役職についていたことから太倉公と呼ばれることもあります。彼は世界で初めてカルテを残した人物とされています。

 淳于意は若い頃から医術を好み、同じ郡に住んでいた陽慶という人物に師事し医術を3年間修行しました。その結果、多くの人々を救う名医となったのですが、度々診療拒否をすることがあったそうです。その中には身分の高い者もいたそうです。

 そして、記録に記述がないので、そのためかはわかりませんが、何かしらの罪で罰せられるために首都・長安に連行されることになりました。淳于意には4人の娘がいました。淳于意が連行される時には、4人の娘は泣いてすがったそうでうすが、淳于意はそんな娘たちに「子を産んでも男がいないと、いざと言うときに役に立たん!」と嘆いたそうです。

 この言葉を聞き、末娘の緹縈は長安に随行し長安に到着すると、時の皇帝の文帝に「死刑や肉形(罪人に入れ墨を入れたり、鼻を削いだり、手足を切断する刑)になったら、父が罪を悔い改める機会を失うので、代わりに私が奴隷となって父の罪を償いたい。」と訴えました。これに文帝はいたく感動し、「かつて夏(古い伝説の国)の時代には、罪人への刑は罪人の服に色を塗りつけて辱めるものしかなかったのに、今はそれよりも重い刑があるにも拘らず犯罪は減らない。これは朕の不徳の致すところだ。」として、他の刑に代えるように詔を下し、肉刑を廃止したと伝えられています。

日焼け

  • 2014.7.12

 日焼けとは、メラニンの保護能力を超えた日光(その中でも特に紫外線)の過剰照射によって皮膚が焼けることをいい、深度Ⅰ~Ⅱ度のヤケドの一種です。

 また紫外線はUVA(長波長紫外線)、UVB(中波長紫外線)、UVC(短波長紫外線)の三つに分けられます。ちなみにこの中のUVCだけは大気層で吸収されるため、地表には到達はしません。

 そして一口に日焼けと言っても、この現象は2種類あります。一つはUVBが真皮にまで達すると毛細血管が防衛反応を起こし充血することによって肌が赤くなり痛みを発症させるサンバーン(Sunburn)、サンバーンにおいてこの武ウエイ反応の許容量を超えると皮膚の細胞組織が傷つき、発熱、水泡、痛みが起きますがこれを医学的に「日光皮膚炎」と言います。もう一つはサンバーンが起こった後にUVAがメラノサイトに働きかけてメラニン色素が沈着して肌が黒く(実際は褐色)なるサンタン(Suntan)です。サンタンは痛み起こしませんが、シワ、タルミの原因となります。

 かつては健康の象徴の様に思われていた日焼けによる褐色の肌ですが、近年では医学的見地から日焼けは皮膚を傷めつけ、皮膚ガンや白内障を発症、誘発させるとして極力避けるべきとされています。

スポーツドリンク

  • 2014.7.11

 運動などで発汗が起こりますが、汗の成分は99%は水分ですが、0.5%はミネラル類でミネラルの中でもナトリウムが多く含まれます。このため汗は塩辛いのです。

 スポーツドリンクは体液にほぼ近い浸透圧を持つため、激しい運動によって失われた水分、ミネラルを速やかに補給してくれる飲料です。逆に言えば、それほど激しくない運動、もしくは日常生活にはスポーツドリンクの糖分は高すぎるため適しません。普段の生活や軽い運動には水で充分です。

 また、激しいスポーツ時の場合、本来ならスポーツドリンクということになるのですが、最近では様々な種類のスポーツドリンクが出ており、糖度が0%に近いものもあれば、上は20%くらいのものまであります。糖度が高い、すなわち甘すぎるスポーツドリンクをプレイ中に飲むことは疲労回復の妨げになり、パフォーマンスの低下に繋がります。プレイ前、プレイ中などは糖度が5%くらいのものがベストで、糖度が高い場合は水で薄めたりすることで調節するといいでしょう。

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