院長の知恵袋

2014年7月 一覧

ビタミンの発見

  • 2014.7.6

 1911年にイギリスのカシミール・フンクが脚気の予防に有効な成分の抽出に成功しました。この成分に生命に必須のアミンという意味を込めてビタミン(生命のアミン)と名付けたのでした。この発見によりビタミンは広く世界に知れ渡ることになりました。

 しかし、これより1年早く日本の農芸化学者である鈴木梅太郎が世界で初のビタミンの抽出に成功していたのでした。

 当時の軍隊ではB1欠乏症の一種である脚気にかかる者が多く中には死亡する者も少なくはない状態でした。そのため当時の軍医らは脚気の研究していたのでした。

 そのような中で白米の栄養価の研究をしていた鈴木梅太郎が米糠の中に脚気を治す成分、オリザニン、後のビタミンB1の抽出に成功したのでした。しかし、この発見の論文を日本語で発表したため世界的に知られることはなかったのです。しかも、日本においても鈴木梅太郎が農芸化学者ということもあり、発表当初は日本の医学界では相手にされなかったそうです。

 鈴木梅太郎の功績が評価されるのにはしばらくの時間を要したのでした。

ビタミン

  • 2014.7.5

 ビタミンとは、糖質、脂質、たんぱく質、ミネラルに並ぶ五大栄養素の一つとされ、僅かな量で生きていくのに必要な生理作用を正常に働かせるという有機化合物でありながら、体内で合成できないものの総称です。ちなみに名前の由来は生命活動に必須のアミン(vital amine)ということです。

 学者から様々なビタミンが発表されたが、検証の結果幾つかは同じ栄養素であったり定義に当てはまらないものだったりと判り、現在は13種類となっています。また、ビタミンはその性質から水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンに分類できます。

 

 まず、水溶性ビタミンはビタミンB群(B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン)、ビタミンCの9種類です。この水溶性ビタミンは水に溶けやすく、調理の際は長時間の水洗いや過熱は避けなければなりません。また、多く摂取したとしても尿中から排出されるので過剰症(皮膚発赤反応、運動・知覚障害など)の心配が少ないですが、欠乏症(壊血病、神経障害など)の心配があります。

 そして、脂溶性ビタミンはビタミンA、D、E、Kの4種類です。脂溶性ビタミンは油に溶けやすいので油と一緒に調理するとより吸収・蓄積されやすくなります。当然、水溶性とは逆になるので欠乏症(夜盲病、クル病など)になりにくい反面、過剰症(胎児の奇形の発生、高カルシウム血症など)になりやすいです。

スタスティックストレッチ

  • 2014.7.4

 スタティックストレッチは静的ストレッチで一般的に知られているストレッチはこれに当たります。

 

 スタティックストレッチ目的とする筋肉をゆっくりと伸ばし、筋肉が痛みを感じる手前、緊張を感じるポイントまで伸ばします。そこまでもっていって適当な時間その姿勢をキープします。この時間は20秒とするところが多いですが、問題は秒数ではなく筋肉がリラックスしスーッと伸びていく感覚を得るところまでやるということにあります。また、この時は筋肉が緊張しないように呼吸を止めずに行うことが大事です。

 そして、注意しておきたいのは「代償行為」です。例えば地面に両脚を伸ばす形でで座り上体を前に倒すと大腿後面にあるハムストリングスという筋肉が伸ばされます。しかし、ハムストリングスが柔軟でなければ状態を倒す力を逃がすためにつま先が外側に開くという代償動作が起こるのです。ですからストレッチをする時は目的の筋肉を意識して代償動作が起こらないように正しいフォームを行うこともしくは正しいフォームを崩す程の負荷をかけないというのが大事になります。

 また、人は大なり小なり左右差があり筋力や柔軟性においてもそれが当てはまります。この左右差は運動能力に影響を与えるのでストレッチの際は左右均等をできるだけ心がけることが必要です。

ストレッチの分類

  • 2014.7.3

ストレッチによって得られる効果

1. 筋肉および腱などの軟部組織の柔軟性の改善により関節可動域の増加

2. 血液循環の改善

3. 筋肉の緊張緩和によりリラックス感の獲得

4. 肉離れ、靭帯損傷などの運動による損傷の予防効果

5. 神経機能の向上

6.筋萎縮の抑制

ストレッチの種類

ストレッチは大きく分けて二つあり、一つは静的なストレッチであるスタティックストレッチング、もう一つは動的なストレッチであるバリスティックストレチッングとダイナミックストレッチングである。

1. スタティックストレッチング:目的の筋肉をゆっくりと動かし、筋肉が痛みを感じるところまでは追い込まずに、緊張を感じるまで伸ばし、その状態を20秒程度持続します。時間は団体・学者によっては20秒から60秒と幅はありますが、20秒以下ということはありません。

2. バリスティックストレッチング:目的の筋肉にはずみをつけて目的の筋肉を伸張させるというやり方で柔軟体操や日本のラジオ体操がこれに当たります。しかし、この方法は慣性を使って筋肉を伸ばすためコントロールを失いがちになるため競技スポーツの世界では使われていますが、一般の人たちが行うフィットネスでは使われなくなりつつあります。

3. ダイナミックストレッチング:目的の筋肉の拮抗筋を意識して収縮させることによって、目的の筋肉を伸張させていくという方法である。単純な曲げ伸ばしなどもあれば、実際の競技の動作を行って、その動作に必要な柔軟性だけでなく筋群間の協調性を高めるという効果もあります。また前述のバリスティックストレッチとは違い反動はつけずに行います。

4. PNFストレッチ:固有受容性神経促通法(proprioceptive neuromuscular facilitation)を取り入れたストレッチで、目的の筋肉を下腿三頭筋とすると、下腿三頭筋をストレッチした後に拮抗筋である前脛骨筋を緊張させることで下腿三頭筋を弛緩させて、下腿三頭筋にさらにストレッチをかけるというものである。このストレッチは専門的な技術と監督が必要なため、一般で行われるよりも医療の現場、リハビリテーションで用いられる。

ストレッチ

  • 2014.7.2

 ストレッチとは、英語で言うところの「stretch」を指し、「伸ばす・広げる・伸張する」などの意味があります。また筋肉(骨格筋)を引っ張り、伸ばすトレーニングであるストレッチ体操自体をストレッチということもあります。

 筋肉に充分な筋力と伸展性があるということは、日常生活やスポーツ競技において重要であります。例えば、日常生活やスポーツシーンにおいて、ある動作をした時は当然筋肉が収縮し関節を動かす訳ですが、その筋肉はその動作の主動筋になりますが、その時反対側についている筋肉は拮抗筋として存在するのですが、この拮抗筋が伸展してくれないと主動筋は充分に収縮できないのです。逆に充分な伸展性をを得られれば関節可動域は大きくなり、それに連動して最大筋力も大きくなるのです。

 このことからわかるように、筋力を付けるのと同時にストレッチによって筋肉の伸展性を得るということは、日常生活やスポーツにおいてよりスムーズな動作とより力強い動作を可能にさせるのです。

医薬部外品

  • 2014.7.1

 シャンプー、石鹸、化粧品などを買うときに、商品によっては医薬部外品などという表記が付いていることがあると思います。薬なのか薬ではないのか一般の方には判り辛いのですが・・

 医薬部外品とは「①吐き気その他の不快感又は口臭若しくは体臭の防止 ②あせも、ただれなどの防止 ③脱毛の防止、育毛の又は除毛 ④人または動物の保健のためにするネズミ、ハエ、カ、ノミなどの駆除又は防止」が目的とされており、かつ、人体に対する作用が緩和な物であって器具機械でないもの及びこれらに準ずる物で厚生労働大臣の指定するものということになっています。

 この定義は薬事法という、医薬品、医薬部外品、化粧品および医療用具に関する事項を規制し、もってこれらの品質、有効性および安全性を確保することを目的とした法律に述べられています。

 その様な訳で、薬ではないため製造販売、又は輸入販売は許可を必要としますが、小売販売には特に規制は必要なく、薬局、薬店だけでなくスーパーマーケットやコンビニエンスなどでも販売できるので気軽に手に入れることができます。

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