院長の知恵袋
葵祭
- 2026.5.16
京都には京都三大祭りと呼ばれる祭りがあり、一つはこれが全国的には最も有名ですが7月に行われる祇園祭、もう一つが10月に行われる時代祭、そして5月15日に行われる葵祭があります。祇園祭は室町時代、時代祭は明治時代に始まりますが、葵祭は平安時代から始まるとされ京都三大祭りで最も古い祭りとされています。
本来の名称は賀茂祭と呼ばれ平安時代の装束を纏った総勢500人の行列が、御所か始まり下鴨神社、上賀茂神社と練り歩き、その様は平安絵巻と称され、そして行列当日までに両神社で様々な神事が執り行われます。一度途絶えますが、江戸時代に祭りが再興された時に、内裏神殿の御簾から、牛車、勅使、供奉者の衣冠、牛馬にいたるすべてに葵を飾ったことから葵祭と呼ばれるようになりました。ちなみに葵は賀茂神社の神紋です。
葵祭がなぜ始まったのかというと当時の日本が飢饉や疫病に悩まされており、その原因が賀茂大神の祟りとされたため勅使を遣わして祭礼を行いこれを鎮めたとされています。飢饉は、当時の異常気象もさることながら農業技術の未発達も一因といえます。また、疫病などは京都の夏は高温多湿であり、都であるが故に人口密度が高く渡来人などの人の出入りが激しいという悪条件が揃っていたという一面があります。ここら辺は現代にも通じるところがあります。ここ数年の京都も5月から高温多湿な日々に悩まされることが多いです。早目の暑さ対策をするに越したことはないでしょう。


