院長の知恵袋

親知らず

  • 2014.7.9

 人間の歯は、成人で28~32本あります。生後6ヶ月ごろから生え始め、3歳くらいまでに乳歯が生えそろい、その数は20本です。

 最初の記述した28~32本、この4本分の幅は、俗に言われる「親知らず」を指します。この「親知らず」、正式名称は第3大臼歯と呼ばれ真ん中から数え8番目に当たります。人によっては「親知らず」が生えてこないという人もいますが、成人後に生え始めることが多く、昔は人の寿命が短かったので、「親知らず」が生えてくるころには親が亡くなっていることが多かったために「親知らず」と呼ばれるようになったと言います。

 

 「親知らず」はきちんと生えれば問題が無いのですが、横や斜めに生えてくると、歯茎やあごの骨を圧迫し炎症を起こしたり、歯が磨きにくくなるため虫歯を誘発するなど、よくトラブルを起こしやすい歯です。近年の日本人は固いものをあまり食べなくなったので、顎が小さくなってきたために「親知らず」がきちんと生えづらくなっています。

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