院長の知恵袋
杉山和一
- 2014.6.4
鍼を刺す方法といえば、日本人ならほとんどの人が、針を針より少し短い管に入れ、管から出ている鍼の柄をたたいて刺すというイメージがあるでしょう。
これは管鍼法と言い、今の日本の鍼灸では主流といっても過言ではないですが、この方法が発明されたのは長い歴史を持つ鍼灸においては比較的新しく、江戸時代の初期頃であります。
そして、この管鍼法を発明したのが、後世に近代日本鍼灸の中興の祖とまで言われている杉山和一なのです。
この杉山和一という人は、生まれつきノロマで物忘れが激しく、さらに不器用だったので最初に弟子入りしたところでは破門されるほどでした。ですが破門され実家に帰る途中に躓いてこけたときに刺さるものがありました。それは竹の筒と筒の中に入った松葉でした。
この出来事をヒントに発明したのが管鍼法でした。
その後、杉山和一はまた別の場所で弟子入りして学び直し、江戸で開業し大成したと伝えられています。
華陀
- 2014.6.3
麻酔とは、手術中・手術後の痛みの除去ならびに手術に必要な身体状態の維持や筋肉の弛緩をえるために用いられるものであり、現代医療においてはなくてはならないものです。
この麻酔を最初に発明したのは、2世紀から3世紀頃の中国(後に三国時代と呼ばれることになる時代)に活躍した中医師・華陀と言われています。
華陀は養生の術に精通しており、インド大麻を原料にしたとみられる『麻沸散』という薬を用いて外科手術を行っていたとされていますが、残念ながら文献としての記録が残されておりません。
当時、華陀は民衆から「神医」と呼ばれており、今でも医術の神として崇められています。
マッサージ
- 2014.6.2
マッサージとは、器具・機械などをを使わず徒手のみを用いて人の体表面に力学的・機械的刺激を送り込み、一定の生体反応を引き起こすことにより、疾病の治療・予防を図るという手技療法であります。
また、名称からも分かるようにマッサージとは西欧諸国で発展し、明治20年ごろから日本に導入された治療法です。
器官別に効果を見てみると以下のようになります。
1)筋に対する効果:筋の緊張を緩和
2)神経に対する効果:神経線維に働きかけ疼痛を緩和
3)血流に対する効果:静脈還流が増加し、血流を促進
4)リンパ流に対する効果:リンパ流派リンパ系に外から及ぶ力に依存しているので、
リンパ流が促進
このように適応を選べば、マッサージは有用な治療方法なのであります。
筋力増加のメカニズム
- 2014.6.1
筋力を増強させるには、トレーニングをすることによって小さな(ミクロレベルでの)損傷を与え、その後に十分な栄養補給と十分な休息を与えます。
そうすることによって、筋肉はまた筋繊維が損傷しないようにと筋繊維を増やし太くします。
このメカニズムを「超回復」と言います。
注意点は、ついトレーニングの頻度を多くしてしまい、十分な休息を取らない、ということにならないことです。
十分な休息を取らないと、「超回復」が得られず慢性疲労が蓄積してしまいます。
次に、トレーニング初期は神経衝撃の増加、簡単に言うと神経の働きかけが上がるので短期間で効果が得られますが、筋繊維自体はまだそれほど増えてはいません。
このことから、トレーニングはおおよそ三ヶ月程の長期的計画で行うのが望ましいといえるでしょう。
低温ヤケド
- 2014.5.31
二月に入り、本格的に寒い時期となりました。
寒さをしのぐために『カイロ』を使いますが、中には二十四時間、寝ている時も付けっぱなしという方が結構おられます。
これは低温ヤケドを起こす可能性があります。
低温ヤケドとは、高温ではないが熱が逃げない状態で長時間皮膚に直接接触した場合に起こるものです。
ヤケドの深度とは「温度×時間」で決まります。ですからカイロなど温度が低いものを長時間身に付けておくと、皮膚の深い部分までヤケドをしてしまう可能性があるのです。
そして、深い部分までヤケドをしてしまった場合のほとんどが治りが難しいのです。
炎などは温度は高いのですが瞬間的なので浅い部分で留まるのです。
寒いとはいえカイロの付けっぱなしは危険です。注意しましょう。


