院長の知恵袋
2025年9月 一覧
コラーゲン
- 2025.9.22
コラーゲンは、「にかわ」と「もとになるもの」、この二つの意味するラテン語の「col」と「gen」を合わせたものが語源と言われています。(にかわは獣や魚の皮・骨を煮詰めた接着剤のようなもの)
そしてコラーゲンとは細胞同士をつなぎ合わせるで、肌の張りや骨・血管のしなやかさ、関節の動きの滑らかさなどを維持する役割を担う繊維状の構造を持った高分子たんぱく質です。
人間の体の構成は水分が約60%、脂質は約15%、そしてたんぱく質が約20%となり、ミネラルなどが数%になります。またこのたんぱく質の中の約30%をコラーゲンが占めています。
体内のコラーゲン量は年齢とともに新陳代謝のスピードが落ちていくため、20才をピークに減少していきます。そのため20代に比べて60代では約75%まで減少します。
秋花粉
- 2025.9.13
近頃、秋花粉という言葉をよく耳にします。秋の花粉症はブタクサ、ヨモギなどのキク科によるもので、比率は患者さんの全体の約15%程度と、やはり春の花粉が1番多いのですが、実は日本で花粉症の症例が認められたのはブタクサによる秋花粉でした。1961年にブタクサの秋花粉が認められ、遅れること2年後の1963年にスギ花粉が発見されました。
そして、この時期の花粉症は風邪と勘違いされやすかったりします。見分ける基準は簡単なものだと秋花粉だと鼻水は無色でさらさらとしたものに対して、風邪は黄色くドロドロとしたものだったりします。また、秋花粉は熱は微熱程度しか出ないので高熱や悪寒が出た場合は風邪を疑います。


