院長の知恵袋

2014年5月 一覧

低温ヤケド

  • 2014.5.31

 二月に入り、本格的に寒い時期となりました。

 寒さをしのぐために『カイロ』を使いますが、中には二十四時間、寝ている時も付けっぱなしという方が結構おられます。
これは低温ヤケドを起こす可能性があります。

 低温ヤケドとは、高温ではないが熱が逃げない状態で長時間皮膚に直接接触した場合に起こるものです。

 ヤケドの深度とは「温度×時間」で決まります。ですからカイロなど温度が低いものを長時間身に付けておくと、皮膚の深い部分までヤケドをしてしまう可能性があるのです。
そして、深い部分までヤケドをしてしまった場合のほとんどが治りが難しいのです。
炎などは温度は高いのですが瞬間的なので浅い部分で留まるのです。

 寒いとはいえカイロの付けっぱなしは危険です。注意しましょう。

経穴

  • 2014.5.30

 経穴とは、世間では一般的に「ツボ」と呼ばれているものであり、経絡上にあります。

 また、この経絡とは鍼灸においては「気と血」(東洋医学における生きるためのエネルギー)を運行するための通路のことを指します。
 そしてこの経穴を我々鍼灸師は治療に使います。ですが、中には禁鍼穴・禁灸穴というものがあります。

 例えば、「乳中」というツボは足陽明胃経という経絡に存在します。場所は簡単に言えば乳首にありますが、このツボは鍼も灸もしてはいけないとされています。
これでは何のためにあるのか分からないところですが、胃経に異常がある場合などは痛みが出るなどの反応があります。
このように経穴は治療点としてあるだけでなく、反応点・診断点としての意味合いも持っているのです。

 そして、経穴は経絡上以外にも認められ、それらは奇穴・阿是穴と言います。
年々、他にも治療効果のある部位も発見され、新穴として発表され、経穴の数は年月を重ねるごとに増えていっているのです。

お酒の強さ

  • 2014.5.29

 肝臓は有害な物質を分解し排出してくれる臓器です。
アルコールも同様に分解し排出してくれます。
アルコールはまずアセトアルデヒドに分解されるのですが、これもまだ有害なので、ALDHという酵素によって酢酸に分解し、これによって無害とされます。

 お酒に対しての強さは、ALDHという酵素を生まれつきでどのくらい持っているかというところで決まります。
中にはこのALDHをまったく持っていない人もおり、そういう人たちはいわゆる下戸ということになります。
日本人は欧米人と比べるとALDHが少ない、またはまったく持っていない人が多いといわれます。

 ちなみに飲酒は水分補給にはなりません。アルコールは分解されるためです。
ですから、二日酔い防止のためには水分をよく摂ることが大事になります。

五臓六腑

  • 2014.5.28

 東洋医学において、『五臓六腑』とは、西洋医学で言う同名の内蔵を指しません。ですが、まったく別物かといえばそうではなく、西洋医学で言う内蔵というだけでは表しきれないのです。

 東洋医学における『五臓六腑』とは、単なる身体の構成部分ではなく、身体生理的、病理的な現象、精神活動の中心になるものとして捉えているのです。

 例えば肝などは判断力や計画性などの精神活動を支配し、「筋を司る(つかさどる)」と、あるので、筋の運動を支配していたりします。

 また、西洋医学における五臓六腑が、脳などの中枢神経からの命令によってはたらくのに対し、東洋医学では 相互に助け合ったり、制約しあう、相生相剋の関係にあるといわれます。

MRI

  • 2014.5.27

 MRIとはMagnetic Resonance Imagingの略で、身体に磁気を当て、体内の水素の原子核を共鳴させてエネルギーを放出させ、それを捉えることにより、生体の内部の情報を画像化する方法です。

 断層画像なのでCTとよく似た画像に見えますがまったく異なる物質の物理的法則を利用した撮影方法です。

 MRIはX線による放射線被爆もなく、X線では見ることのできない神経組織、軟骨、椎間板、脳などが描出されるため、きわめて有効な診断方法の一つと言えます。

 ただし、造影剤によるアレルギー反応、嘔気の副作用や、検査に時間がかかるため救急の場合使いづらい等のいくつかの欠点はあります。

 ちなみに通常の撮影方法では256ピクセル×256ピクセルですので、デジタルカメラの画素数に換算すればわずか6.6万画素だったりします。

骨折

  • 2014.5.26

 「ヒビだけで骨折じゃなかった。」
たびたび聞くせりふですが、骨にヒビが入っていたなら、それは『不全骨折』といって立派な骨折です。

 多くの人が骨折と認識している骨が完全に離れ離れになっている骨折は『完全骨折』といいます。

 骨折にはいろいろな分別の方法があります。多いので全て紹介できませんが、もう一つ多くの人が勘違いをしている骨折があります。
それは『複雑骨折』です。多くの人が一つの箇所で骨が何ヶ所もまたは砕けてしまったものを複雑骨折と勘違いされていますが、これは『複合骨折』といい、その中でも砕けてしまったものは『粉砕骨折』といいます。

 それなら複雑骨折とは何かというと、別名は『開放性骨折』とも呼ばれ、単純に言えば骨折した部分が皮膚まで損傷し出血しているもので、重度の場合は骨片が皮膚から見えてることもあります。
では、なぜ複雑というのか?それは治癒するまでが複雑だからです。

 これに対し、皮膚が損傷せず出血していない骨折を『単純骨折』といいます。

炎症

  • 2014.5.25

 炎症とは、外からの有害な刺激に対しての身体の防御反応のことを指します。

 その防御反応は、発赤(赤くなる)、熱感(熱く感じる)、腫脹(腫れる)、疼痛(痛む)、機能障害(普段どおりに動かせない)、と言った「炎症の五徴候」という特徴がみられます。

 ケガをすることによって炎症がおきますが、これは有害な刺激を受けたということで、ケガをした場所にはそこを治そうとたくさんの血が集まってきます。

 しかし、ケガをした直後はその働きが過剰すぎて痛みなどを増強させる結果となるのです。

 ケガをした直後は前回にお話したRICEを行うことによって、血を集めすぎないようにしなければなりません。

RICE

  • 2014.5.24

 ケガをした時に行う初期処置をRICEと言います。
RICEとは、Rest(安静)、Icinng(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の4つの処置の頭文字から由来します。

・Rest(安静): 言葉通り、患部を動かさず休ませることです。

・Icing(冷却): 患部を冷やすことで痛みを抑えます。

・Compression(圧迫): 患部に適度な圧迫を加えることで痛みを抑えます。

・Elevation(挙上): 患部を心臓より高い位置に持ってくることにより痛みを抑えます。

ケガをした場合は、RICEをどれだけ迅速に行うかが重要となってきます。

ウォーキング

  • 2014.5.23

 脂肪を燃焼させるのに、有酸素運動が良いと言われていますが、そのうち、最もお手軽なのがウォーキングではないでしょうか。

 ウォーキングは歩き始めた直後は脂肪の燃焼よりも炭水化物の燃焼が優位で、これが入れ替わり脂肪燃焼の効率がよくなるのは20分以降からとなります。
なので、出来れば30分以上は歩きたいところです。

 また、最も適している時間帯ですが、人は食事をするとインスリンというホルモンが分泌されます。
このインスリンは脂肪の燃焼を抑制する働きがあるので、できればインスリンが働いていない時が好ましいといえます。
そうなると睡眠中は普通6時間くらいは何も食べられないので、朝起きて食事の前にするのが効果的だということになります。

 歩く速度は、速ければ速いほど良いと言う訳ではなく、逆に普段より若干遅い方が良いでしょう。

 朝起きた時に、30分以上ゆっくりと歩くと良いということになりますが、一番肝心な事は、何時でも少しでもいいのでまずは自分のペースで始めることです。

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